出張カウンセリングについて


出張カウンセリングという形式は、おそらく以前からあったのだと思います。

ですがほとんどのカウンセラーは、企業へなら出張するが個人にはしないというスタンス。

そこには様々な問題があるようです。

 

きっとカウンセラーにとってもクライエントにとっても、リスクが大きいのだと思います。

私は基本的に日本全国どこへでも赴く気持ちではいますが、やはり交通費がかかります。

隣県なら数百円で済むのでしょうが、そうではない地方の場合はカウンセリング料金に匹敵するほどです。

もともと信頼関係のない方とお会いするのですから、現地で連絡が取れなくなってしまうような危険性もあるでしょうか。

 

そのリスクを回避するためには、こちらへお越しいただくのがベストな方法でしょう。

ですが諸事情で出かけられない場合もありますし、精神状態が不安定な方は往々にして環境が変わるのを恐れます。

ましてや旅行ではないのですから、心のバランスが崩れかねないとも限りません。

 

だとしたら、立ち上がらなければいけないのはカウンセラーの方なのではないでしょうか。

お金の問題があるなら、例えは良くないかもしれませんが、宅急便形式にする。

近畿地方は○○円、九州地方は○○円、東北なら○○円。

空路なら○○円、陸路なら○○円。

急ぎの場合はプラス○○円など。

クライエント自身の経済状況もあるとは思いますが、これなら不公平感は拭えるのだと思います。

上記をカウンセリング料金と共に事前に振り込んでいただければ、お金の問題はひとまず解消されます。

 

場所の問題があるなら、それはクライエントの落ち着く場所を指定してもらうのが良いでしょう。

カウンセリングでは、外からの影響のない場所で実施するのが望ましい。

カフェやホテルのラウンジなどでカウンセリングのようなものをしている方は既に論外です。

でしたら手っ取り早いのはご自宅でしょうが、他人がずかずか上がり込んで良いというものでもありません。

だとしたらやはり時間貸のレンタルルームが良いのでしょう。

下見の時間はありませんから、インターネットで予約しておけばいい。

 

『お金』と『場所』の問題は解決できました。

実は、最も解決しておかなければならないのは『多重関係』についてなのです。

これについてはカウンセラー個人の倫理にも深くかかわってきますので、概論のみ述べようといます。

 

カウンセラーとクライエントがカウンセリングを重ねていくと、そこにはラポールという名の信頼関係が築かれます。

もちろん友だちではありませんが、むしろそれ以上の関係になることもあります。

それはカウンセリングでごくごく個人的なことが話されるからでもあります。

関係性で、どこまでがOK、どこからはNGなのかは、それぞれのカウンセラーに委ねます。

ここで概論を述べたとしても、現実としてそうではなかったり、もちろんメディアに出て出版をして花束をもらったりすれば、多重関係になっているのではとも言われかねません。

 

どんな仕事でもそうですが、それぞれの職業倫理というものが存在します。

ですが、倫理を理解するのはかなり難しく、信号無視をしたら大人としての倫理に外れているのか。

男女の不倫関係はその名のごとく倫理に外れている、ですがそれが認知の歪みなのかどうかはよくわからない。

もちろん辞書で調べてもよくわかりません。

一言で言うなら、『人に迷惑をかけないこと』でしょうか。

リンリ!リンリ!!と振りかざしたところでクライエントの悩みが解消されるかどうかはわかりません。

とにかく、自分を含めて他者に悪影響を与えてしまう行動が、倫理に外れていることなのだと思います。

 

さて、話が逸れましたが、私としては個人のクライエントにも出張カウンセリングを行います。

カウンセリング料金については正規の金額をいただきますが、交通費や場所の選定については基本的にクライエントにお任せいたします。

遠いからカウンセリングできない、などという理由で悩みを深くしないでほしいと、常日頃から感じています。