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カウンセリングの難しさ


11月も後半に差し掛かろうという週の初めですが、気候は秋らしくも冬らしくもなく。

朝晩は冷えますが、日差しがあると暖かいを通り越して暑いと感じる日もあります。

スーパーにはまだ夏野菜が並び、一年中季節のフルーツが売られています。

頭も体も心も、季節感というものを失いつつあるのでしょうか。

 

先日、ふとしたことでお知り合いになった同年代の女性の方がいらっしゃいました。

私が心理カウンセラーをしていることを話すと、悩みや不安を話してくれました。

その時はまだ文字だけのお付き合いで、お顔を拝見してはいません。

文字から感情を読み取るのは難しいですし、本当にその方が悩みを抱えているのかどうかはわかりませんでした。

ですので、一応、悩みや不安をお聴きし、アドバイスのようなものをさせていただきました。

涙が出てきた、ととても感謝されたのを覚えています。

 

2~3日後ぐらいにまた連絡があり、怖い夢を見たのだがどういう意味だろうという相談がありました。

夢分析についてはまだ学んでいる最中ですのではっきりしたことは言えませんが、それでもこの方が危機感と不安を感じているのは確かなようでした。

そのことをお聴きすると、恋人と別れたこと(ただこの方は既婚です)、義理の母の痴ほうが進んでいることなどを語ってくれました。

夢分析をする前に、認知のゆがみを修正する必要がありそうです。

どこがゆがみなのかお気づきの方も多いと思いますが、ご本人はそのことに全く触れることはありません。

このゆがみを修正することなしに、ご本人の抱えている問題を解決することはできません。

 

ご存知の通り私は心理カウンセリングを生業としていますし、世間話の延長でカウンセリングをするような無責任なことはしたくありません。

それに、夢分析と夢占いは違うものです。

何度めかのやり取りから、境界性パーソナリティ障害や、双極性障害も疑われました。

睡眠障害の症状が出ていますし、防衛機制も垣間見えます。

 

カウンセラーとして、このような方には精神科への受診を勧めることがあります。

もちろんご本人の意思にはお任せいたしますが、睡眠薬を用いて眠れるだけで症状が改善することがあります。

そう伝えたところ、精神科を受診することを家族に知られたくない、と固辞されました。

既に自分の体調の問題ではなく家族の目を気にしているようなのです。

でしたら、心理カウンセリングを本格的にしてみませんか、とご提案しました。

もちろん料金をいただいて、カウンセラーとクライエントの関係として。

 

他のカウンセラーの方もブログに書いているようにカウンセリング料金は安くありません。

知識や技術を学ぶために投資もしましたし、なにより心的負担が大きい仕事なのです。

 

返答は、残念なものでした。

『世の中、すべてお金なんですね』と締めくくられていました。

こうなってしまったらもう、私にはなす術がありません。

無料でカウンセリングのようなものをしてくれる方もいますし、無資格でカウンセラーを名乗っている方もいます。

もちろん、夢占いのサイトもたくさんあります。

 

私は、私のできうる限りのことをしたかった。

その方のために、少しでも楽に生きられる方法を一緒に考えたかった。

だけど叶わなかった。

 

それが、現実なのかもしれません。

ですが私はいつでもここにいます。

 

私を求めている方もきっといらっしゃると信じて。

救える魂がきっとあるんだと信じて、前に進んでいきます。