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がんばること

 

気持ちがふさいでいるとき、元気な人は肩をバンバン!と叩きながらこう言います。

『頑張れ!!!』と。

言われたほうの気持ちはというと、

『もう頑張ってるよ』

 

そう、もう頑張っているのです。

ただ、心の中身はどうしても見えません。

 

心の中身が見えたら心理カウンセラーはお仕事がなくなってしまいます。

見えないからこそ、見ようとするのです。

 

見えたり見えなかったり、見ようとしてもやっぱり見えなかったり。

だけどときどき見えたりもする。

何事も、見ようと努力しなければ、やっぱり何も見えないようです。

 

精神疾患を抱えている人は、見えない病気と闘っています。

軽度から重度まで、色んな障害や疾患があり、診断を受けていないいわゆるメンタル不調というものも多い。

 

精神科や心療内科へ行くのはちょっとはばかられる。

イメージ的なものも、ありますよね。

 

確かに精神科というのは、総じて暗い雰囲気があります。

待合室は清潔に保たれ、とても静かですが落ち着かない。

落ち込んでいる人やずっとしゃべり続けている人。

同じ悩みを持っていたとしても、そこにはほとんど交流というものはありません。

 

待ち時間ばかり過ぎて、診察時間はものの10分。

処方箋をもらっていつもの薬屋さんへ。

 

もう、これだけでじゅうぶん頑張ってる。

『頑張ること』と『頑張ってること』は、似てるようでかなり違うと思います。

 

一歩でも、半歩でも動き出した時点ですでに『頑張ってる』。

動き出そうと決めた時から、もう『頑張ってる』。

頑張ろうと思ったわけではなく、それぞれの、さまざまな理由で『頑張ってる』。

 

頑張ってなんかいませんよ。

頑張ってるね、と声をかけるとこんな答えが返ってくることもあります。

そこに対して、私は引くことを知りません。

否定的な言葉を肯定的なものに変えられるまで、言葉をかけ続けます。

 

心の中にいる本当の自分を褒めて励ましてあげられるのは、

実は心の中にいる本当の自分自身だったりします。

他の誰でもなく、カウンセラーでもなく、外側に見えている自分でもなく。

 

あなたは、がんばってる。

 

 

カウンセリングルーム  アトリエ・IMA(イマ)

Shigechika Suzuki

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