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対人関係のお悩み人

 

実際にいた友人の話です。

だいぶ昔の話なので、あくまで例としてお読みください。

 

彼は社会人になって、自分の好きでもない仕事に就いていました。

好きな職種でも労働時間でも給与でもない。

仕方なくその仕事をしていたそうです。

ただ、上司や会社からの評価は高く一目置かれている存在。

 

彼はある時こう思ったそうです。

『俺、一生この仕事やるのは嫌だな。息を引き取るとき、後悔するんじゃ!?』

一念発起して、社会人スクールに通い資格取得を目指したそうなんです。

決して安くはない授業料と、片道1時間半の通学。

少ない休みを利用して、約1年間通いました。

 

同じクラスには20人ほどの仲間がいて、老若男女種々様々。

彼はもともと人が好きなので、気の合いそうな人に話しかけたそうです。

男性女性問わず。講師の方にも構わず話しかけた。

学生時代はともあれ、ある程度の年齢になってからの仲間というのは新鮮ですし貴重。

背景も違えば人間力も違うし、通学している意味も全く違う。

団結力があって、とても楽しいクラスだったそうです。

 

ある時、学びに真剣になるあまり、クラスの女性と二人で外で会うことになった。

もちろん下心というのではなく、情報交換がメインでした。

「男性でも良かったんじゃないですか?」とお伺いしたら、「いや、どうせなら同性より異性の方がいいじゃん?相性ってわからないし」とおっしゃっていました(笑)

彼にとっては、男性も女性もあまり関係がないようなのです。

男性も、女性も、どちらも好き。

 

そのあと、その二人に何があったのかは今となってはわかりません。

大人ですから、ご本人同士の意思の元、関係が深まったようです。

そのせいかはわかりませんが、どうもクラス内で二人のことが話題になった。

彼らのした行動が、講義の進行を妨げたとかいう。

 

私は彼に言いました。

「中学校や高校じゃないんだから、なんですかその、、嫉妬みたいな感じは?」

「いやぁ、よくわかんないんだけどね。どうも俺のせいみたいなんだ」

彼は男性の私から見ても魅力的な優しい人です。

感受性が強くて物事を包み隠したりしない。

何事にも真剣で、ときに弱い部分もあり。

普通という範疇に収まらない、私にとっては特別な人。

 

彼はかなり悩んだそうです。

新しい仲間を、半ば自分が手放したような気持ちになった。

彼が一番嫌うのは、自分のスタイルを変えられることでした。

人間はひとそれぞれ、生活のスタイルや価値観も違います。

それを、なんのてらいもなく指摘したり批判されたりすることが大嫌い。

 

それぞれ違うからこそ、色々な魅力があるわけで。

悩んだあげく、その仲間と連絡を取るのをやめました。

もちろん、会うこともありません。

信頼し、信頼されていたと思っていたので相当なショックを受けていました。

 

懇意にしていた女性とはどうなったんですか??

そのことについては、彼は何も教えてくれませんでした。

 

 

あれから何年か経ち、ふと、彼のことを思い出すと。

今なら自分はどんな言葉をかけてあげられるだろう?

 

優しいあなたに、何をして差し上げられるだろう。

傷つきたくないばかりに、自己嫌悪に陥ってしまうあなたを、どうやって包み込もう。

 

きっと、こう言い続けます。

『あなたが悪いとは限りません』

『仮に、他の方があなたを責めるようなことを言ったとしても』

『あなただけが悪いんじゃない』

『あなたのことを、私は大好きです』

『あなたは、あなたでいい』

 

あの人はきっと笑ってくれる。

そしてこう言うでしょう。

「ありがとう。お前のおかげで楽になったよ^^」

 

 

カウンセリングルーム  アトリエ・IMA(イマ)

Shigechika Suzuki

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