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ゲーム依存症になりかけた!


芸術の秋、などと表現される残暑も過ぎた10月や11月。

家で読書をしたり、映画館へでかけたり。

はたまた美術館や博物館へ赴いたり。

色んな楽しみ方があります。

 

ただ、ウィークデイを仕事に費やし、週末になればどこもかしこも込み合っている。

仕事で疲れた体と心を、わざわざ混雑する観光スポットで疲弊させることはありませんね。

 

手近なところで楽しめるものと言えば、ゲームがあるでしょうか。

各ゲーム会社が販売しているゲーム機器や、パソコンのオンラインゲーム。

そしてスマホで簡単にダウンロードできるものも。

最近ではe-スポーツという、世界各国で大会が実施され賞金を獲得できるゲームもあります。

ただそんなe-スポーツであっても、身体を使うスポーツのように何百時間もの練習が必要なことに変わりはありません。

 

ゲームが好きな方はこう思ったでしょうか。

『今までは周囲にゲームばかりして、オタクみたい!と思われていたけど、これからはゲームで稼ぐ時代。よーし、もっともっとゲームをするぞー!!』

と、、、夢見ていたのはほんの数日。

また趣味程度のゲームに戻っていきます。

ただ、それでいいのだと思います。

技を磨いて賞金を得ることもいいですが、やはり地道な努力が必要なのだと思います。

 

さて、以前もゲーム依存症についてのブログを書きましたが、ここ数日で更におかしなことになっていることに気づきました。

そして自分自身がゲーム依存になりかけたような感覚を得ました。

このブログを書いている数時間前にそのことに気づき、そのゲームは削除しました。

具体名は明かしませんが、世界中でプレイされているパズルゲームです。

 

ダウンロード画面では特集が組まれ、製作者のインタビューが添えられていました。

色調も明るく、まるで夢の世界で遊んでいるような感覚がしました。

プレイを始めた頃は難易度も易しく、あれよあれよという間に先に進んでいました。

ストーリーを進めていくと色んなキャラクターを獲得したり、毎日プレイするとボーナスがもらえます。

この時には既に、このゲームにハマっていたのかもしれません。

 

自分自身がゲームを進めていて、ゴールドが貯まっていく。

そして難易度が上がり、頭を使わなければクリアできないようになってきました。

少しの時間があると、ゲームをしたい欲求に駆られました。

そして眠る数分前まで、指を動かしていました。

今日は午前中の予定はありませんでしたので朝はゆっくりでしたが、なぜかこう思ったのです。

 

”少し早起きしてゲームをしよう”と。

 

夢うつつにこんなことを感じて、スマホに手が伸びかけたのです。

しかし疲れが勝ったのか、そのまま眠りの続きをしました。

ベッドの中で、色んなことを感じたのを覚えています。

 

ゲームを無料でダウンロードして、好きな時間にプレイしているのは自分自身。

難易度を高め、ボーナスを獲得させ、課金を促すのはゲーム会社。

少額の課金ならいいだろうとボタンを押すのは自分自身。

ゲームを進めるための課金ならまだしも、キャラクターのコスチュームを変えるための課金。

もちろんゲーム会社もビジネスですから、課金があればあるだけ利益に繋がります。

そしてまたもっと楽しいゲームを作ることができます。

 

疑問に思うのです。

現実のお金を、非現実のゲーム世界に流用することができるのか、と。

普段の生活をしているお金が、ボタンを一つ押すだけで、最近ではスマホに顔をかざすだけで、なくなっていきます。

そして一番言いたいのは、有限の”時間”が、なくなっていきます。

そんなことをイメージしながら課金をする方はほとんどいないのでしょうが、中には生活費のほとんどを課金してしまう方もいると聞きます。

私の耳に届くぐらいですから、相当数が当てはまるのでしょう。

 

もし。

ゲームにハマってしまって夜も眠れない、などという相談者が来たら、どう対処するのだろうかと、ふと考えました。

ゲームを片時も離せない、どんな時でもスマホが近くにあり、たまたま自宅に忘れてきてしまった時には会社に遅刻してでも取りに戻った。

もちろん電車での移動中にもゲーム。

車での移動でも赤信号になればゲーム。

食事を簡単に済ませ、ゲーム。

風呂に入っている時間も、ゲーム。(最新のスマホは防水)

寝る前にも、やっぱりゲーム。

深夜になり、いつの間にか寝落ちしていてゲームから手を放す。

 

このような場合には、CBT(認知行動療法)が有用でしょう。

一週間の行動を時系列にまとめ、自分自身の行動を客観的に振り返るのです。

体調の悪い原因は何か、自分自身で気づいていく。

ただ、クライエントにとって、ゲームが悪いものではなかったとしたらどうでしょう。

他に原因があるのだと、クライエント自身が思っていたとしたら。

そもそもゲームを何時間もプレイすることが認知のゆがみではなかったとしたら?

明らかにゲームに費やしている時間が原因だと思われたとしても。

 

もちろん、PCA(来談者中心療法)で話を聴くことは基本です。

何が問題か、どうしたら体調が回復するか、クライエントと一緒に考えることは必要です。

その中でゲームが悪いものなんだ、という話が出てきたら、ゲームをプレイする時間を減らしたり、辞めたりする方法を考えていきます。

そしてそのつど実証していきます。

一般的な生活の仕方とはどういうものかを話し合うこともいいと思います。

 

はっきりと、どんな療法がこのようなクライエントに合っているかどうかは、話をしてみないとわかりません。

現実的にスマホを手放すことはほとんどの場合において不可能でしょう。

子供のスマホ使用時間を減少させるためのフィルタリング操作というものもありますが、この状態になっていれば逆効果でしょう。

 

ゲームを削除したとはいえ、また面白そうなゲームがあればダウンロードしてしまうかもしれません。

もしかしたらそのうちゲーム療法なんて代物も出現してくるかもしれません。

このようなスパイラルに苛まれながら、私たちは生活をしています。

 

ゲームをすること自体は決して悪いことではありません。

ただ、ゲームは何も考えさせません。

シナリオは全て決まっていて、そのように進むようにプログラミングされています。

それぞれシナリオがあるように思えても、結末はほとんどみな同じ。

 

自分で、気づいて行動することが大事です。

誰に強いられたわけでもなく、何が自分にとって一番大切なのか。

 

明日は、満月。

月夜がとてもきれいです。